ミニコンポ編

 音楽を楽しもうと思えばまず頭に浮かぶのがミニコンポ。人気のタイプは、ダブルMD搭載で
高速ダビングができる機種。CDからMDへのダビングでも、6倍速だと60分のCDが10分でMD
へダビングできるので一度使ったら病みつきになります。
 DVD搭載のミニコンポも増えてきました。最近はライブのCDが減って、その変わりDVDが増
加傾向。ボーナスDVDがついたCDも増えています。DVDレコーダーで撮った番組も、自分の部
屋で見たいですね。
ミニコンポはダビング機能をチェックしよう

 現在の人気商品は、Victorなどから発売中のダブルMDを搭載したミニコンポ
(右写真)。ふだんはMDからMDへのダビングなんかしないって方でも、いざという
時にワンタッチでしかも倍速でダビングできるのはとっても便利です。昔ダブルカ
セットが流行ったのと同じ理由です。

 CDからMDへのダビング速度も要チェック。例えば4倍速録音対応だと、1時間
のCDがわずか15分でMDへコピーできてしまいます。MDをよく利用される場合
は、この倍速ダビングは結構便利です。

 カセットテープをお持ちの場合は、カセットデッキの有無も要チェック。今ではもう
手に入らない録音も、テープが劣化しないようにしっかりMD(デジタル)にして残し
ておきましょう。
DVD搭載モデルは、テレビと組み合わせて楽しむ

 根強い人気があるのが、DVDドライブ搭載のミニコンポ。プライベートの
テレビと組み合わせるだけで、自分だけのミニシアターが完成。自分の
部屋でDVDビデオを心ゆくまで楽しむことができます。

 レンタルDVDが普及してきた上に、音楽CDにもライブやMTVのDVDが
セットされた商品が増えてきました。DVDを見る時だけ、リビングのテレビ
の前ってのはとっても面倒なもの。ミニコンポを買うなら、長い目で見ても
DVD付きがおすすめです。
ラジカセ編

 じっくりと腰を落ち着けて楽しむミニコンポに対して、自由に場所を変えて聴けるラジカセは
アクティブ派の方におすすめ。同じ家の中でも、自由に場所を変えて音楽を楽しめばまた違っ
たサウンドが楽しめるかも。
 ダブルMD搭載や6倍速ダビングなど、ラジカセは機能的にはミニコンポと大差なくなってきて
います。カセットの無いモデルも増えているので、必要な方は必ずチェックしておきましょう。
多機能? シンプル?

 部屋から部屋へ、あるいはアウトドアへと手軽に移動できる機動性がラジカセ
の特長。好きな音楽を、自分の好きな場所へ持ち歩けるのはとっても便利で
す。

 ラジカセには大きく分けて、MDやCD、カセットのダビングが自由自在にできる
多機能タイプと、機能をシンプルに絞ってじっくり音楽を楽しむタイプとに分かれ
ます。前者だとCD、チューナー、カセットなどはもちろん、ダブルMDを搭載した機
種も登場してきました。ただしそれだけ本体は大型になり、持ち運びも若干重く
なります。

 シンプルなタイプはまた、音質を重視したものから低価格プレーヤーまで様々
です。カセットは不要とか、MDはいらないと割り切るなら軽量で使い勝手に優れ
たモデルもラインナップされています。
とっても便利な、DVD搭載ラジカセ

 ついにラジカセにもDVD搭載機種が登場してきました。「ラジカセに
DVDって必要?」って思われるかもしれませんが、これが使ってみるとと
っても便利。

 特に家の中に何台かテレビがあるご家庭では、ラジカセを持っていくだ
けですべてのテレビがDVDシアターに早変わり。これなら誰の邪魔もされ
ずに、じっくりDVDを楽しむことができますね。
ポータブルCD編

 CDをそのまま聴けるのがポータブルCD。ポータブルにしてはやや大型ですが、CDショップや
レンタル店などでCDを手にしたらすぐに聴けるので根強い人気があります。ネックとも言える
サイズも、ほとんどCDケースと変わらない大きさまでそぎ落とされています。
 PCユーザーにおすすめなのが、MP3やWMAが再生できるタイプ。1枚のCD-Rに10〜20枚分
の音楽データを焼くことができるので、ジュークボックスのように楽しむことができます。価格も
こなれているので、ひょっとするとMP3プレーヤーを買うよりも便利かも。
CDがそのまま聴けるメリット

 ポータブルオーディオにしては大型なのに、根強い人気があるのがポータ
ブルCD。その人気の秘密は、CDがそのまま聴けるという手軽さがあるでしょ
う。例えばCDショップやレンタルショップから出たとたんに、手にしたCDを入
れて聴き始める人も。なるべく早く聴きたいという気持ちにしっかり応えてく
れるのは、ポータブルCDしかありません。

 またデジタルメディアでありながら、圧縮がかけられていないのがCDの大
きな特長。良い音で音楽を楽しみたいなら、ポータブルCDに高級ヘッドホン
を組み合わせるというのも良い選択です。電池で駆動するなら、電源ノイズ
が入り込むスキもありません。
MP3でジュークボックス化

 1枚650〜700MBという大容量に無圧縮の音楽データが入っ
ているのがオーディオCD。逆にこれに圧縮をかけてしまうと、1
枚のCDになんと通常のCD 10〜30枚分の音楽がすっぽりおさ
まってしまいます。

 圧縮形式には、パソコンのデジタルミュージックでよく使われ
ているMP3やWMA、ATRAC3などが一般的。この形式の音楽
データをCD-RやCD-RWにパソコンで書き込めば、容量10〜30
倍の夢のようなCDが完成します。

 注意が必要なのは、再生するCDプレイヤー。必ずCD-R/RW
およびMP3やWMA、ATRAC3の再生に対応と明記されている
CDプレイヤーを選びましょう。最近は一部の低価格プレイヤー
を除いて、上位機種ではほとんどがこれらの圧縮ファイルの再
生に対応しています。
ポータブルMD編

 ポータブルオーディオといえば外せないのがMDプレイヤー。再生専用機と録音もできる機種
に分かれますが、サイズ的にはほとんど違いはないので予算が許すなら録音機能付きを買っ
ておいた方があとあと何かと便利でしょう。
 パソコンユーザーにおすすめしたいのが、ネットMD搭載機。ATRAC3で圧縮した音楽データ
をパソコンから高速転送可能。まるでデジタルオーディオプレイヤーのような楽しみ方ができま
す。
カラフル・コンパクトなポータブルMD

 今や通勤・通学の必修アイテムとも言えるポータブルMD。カラーバリエ
ーションも豊富で、ほとんどの機種が何色かの中から選ぶことができま
す。機能的にはかなり洗練されてきている商品なので、特に欲しい機能
がない限り気に入ったデザインで選んでもまず失敗することはないでしょ
う。

 大きく分けて再生専用機と録音機能を持ったものに分かれますが、予
算が許す限り録音機能付きのものを選んだ方があとあと便利です。以前
は録音付きといえばひと回り大きなサイズとなりましたが、現在はほとん
ど違いはありません。
パソコンユーザーにはNetMDがおすすめ

 MDにはAtrac3という形式で音楽データが書き込まれています。このデ
ータを直接パソコンで扱えるようにしたのが、NetMD規格。対応するMDプ
レイヤーにはUSBポートが付いているので、パソコンを使って手軽に音楽
データを入れ替えることが可能です。

 NetMDを利用するには、まずはパソコンで音楽CDのデータをAtrac3形
式に変換。曲名やアーティスト名などはインターネットから自動的に取得
することができるので、面倒な曲名打ち込みはもう不要。そしてUSBで
NetMDプレイヤーに転送して下さい。音楽データはパソコンのハードディ
スクにストックするもよし、MDにコピーして保管するもよし。お好みのメデ
ィアでライブラリー作りをお楽しみいただけます。
ヘッドホン編

 パーソナル利用と割り切るなら、意外とおすすめなのが高級ヘッドホン。特にハイファイタイ
プのヘッドホンは、価格に比較してずいぶんと良い音がするのでお買い得です。
 DVDや映画をよく見るのであれば、サラウンド内蔵のヘッドホンも外せません。2つしかスピ
ーカーがないはずなのに、前後左右から音が聞こえる臨場感は一度味わえば病みつきになり
ます。邪魔なケーブルがないコードレスヘッドホンも便利です。
手軽に良い音が楽しめるのがヘッドホン

 ほとんどの機種が1万円以下で買えるのに、交換するだけで音がぐ
ぐっとグレードアップするのがわかるのがヘッドホン。特にひとりで音
楽を楽しまれる場合は、ヘッドホンをハイグレードのものに買い換え
てみてはいかがでしょうか。音の違いが実感できると思います。

 ポータブルオーディオに付属のインナーイヤータイプのヘッドホンで
も、各社からハイグレードタイプのものが別売されています。音の良さ
に加えて、カラーリングも鮮やかでコーディネイトが楽しめるのも魅力
です。
話題の骨伝導タイプも登場

 携帯電話に搭載されて話題の骨伝導。骨を振動させて音を伝えるの
で、騒がしい場所でもクリアーに聞こえると評判ですが、ついに骨伝導タ
イプのヘッドホンも発売されました。

 構造上低音が出ないのでハイファイ用としてはやや物足りない部分
もありますが、オフィスなどのまわりの音が聞こえないといけない場所
で使うにはぴったり。また長時間聴いても耳が疲れないという特長が
あるので、ながらで利用するのにもおすすめです。